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藤原信二の今日の一言

イントラネット事情 in U.S.A.(12)---米国のEIP動向---

2005年4月

text by 藤原信二(代表取締役)

日本ではEIP製品は、「リンコム ネクスト」、ドリームアーツ社の「インスイート」、サイボウズ社の「ガルーン」といったグループウェアから進化した、したがってグループウェア機能を豊富に持った製品群と、例えばプラムツリーのような、ポータルとしての基本機能を持ったサーバーをいく種類か持ち具体的な業務アプリケーションは既存のものと連携を図ったり開発したりする仕組みを豊富に用意しているものとに大別できるようです。米国では、導入事例からいうと後者のカテゴリのものが多く見受けられるようです。というのはWEB系のグループウェアが爆発的に進化した日本と異なって、コラボレーションツールとしてのグループウェアの導入事例がまだまだ少ないからです。という理由で大企業などはポータルの導入というと後者がどうしても多いのが実際のようです。といっても導入している企業はまだマジョリティに達していないのが現状で、今後加速度的に導入企業が増えていくものと思われます。

アメリカでは企業のEIP促進の最大のドライブはなんといっても、SSO(シングルサインオン)機能です。WEBや依然として残っているクライアントサーバーシステムでできた日々の業務に直結したアプリケーションが豊富にある企業では、それぞれのシステムへのIDとパスワードを個人管理している問題が多く出てきたいます。パスワードの頻繁な変更を求められ、しかも複数の独立したシステムに対して個人で管理していると、「私の○○○システムへのIDとパスワードを忘れてしまったが教えて欲しい。」という問い合わせの頻度が急増し、かなりのITスタッフのリソース消費を余儀なくされています。これを解決する手段としてSSO機能をEIPに求めるケースが増えています。

総合的網羅的な検索システムも大きなドライブのひとつです。最近の調査ではナレッジワーカーの時間の20%は情報の検索に使っているそうで、この時間の短縮は大きな課題だからです。もちろん情報のコンテンツを共有するという文化がまずなければならないのは言うまでもないことです。最近の米国の話題はむしろ、この文化的、人間的な側面に光を当てたものが多くなっているのは、やはりシステムのみでは情報共有は解決できないという反省からなのだと思います。日本においても、グループウェアのような情報系のシステムは、導入したは良いがなかなか使いこなせていない企業も多々存在するのも事実です。アメリカと同様に人的、文化的な側面に対する掘り下げと経営者自らの積極的なITへの取り組みが必要となってきています。


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