NEXT IMAGE
ユーザー:匿名希望 さん      総合情報ポータルログイン 総合情報ポータルとは?  
リンコム通信(公開メッセージ)  > メッセージ詳細表示 
公開メッセージ
[ 閉じる ]

前へ前へ      次へ次へ
「コダックにならない・・・」事業の再定義(2017年10月)
カテゴリー:藤原信二の今日の一言  登録者:リンコム営業   登録日時:2017/10/02 08:39   表示期限:無期限  

しばらく前の日経ビジネスにドイツの自動車会社の新たな取り組みについてレポートがありました。排ガス不正やらガソリンエンジンから電気自動車への転換などの大きな時代の波の中で、かつてのコダックやノキアのように消滅しないためにどうしたらよいか。クルマ作りにはこだわらず、人々が価値を感じてくれる移動手段ならどんな形でもかまわない。こんな方針のもと異業種から人材を集めているそうです。

コダックやノキアのような例は枚挙にいとまはありませんね。かつての国鉄も同様でした。モータリゼーションの波の中で輸送手段が鉄道からクルマへと激変する社会に対応できませんでした。もし、自分たちの事業を「鉄道」ではなく「輸送」だと再定義していたら、おそらく違った未来があったのではないかと思います。とはいっても、国有という二文字はいずれなくならなくてはならなかったことは時代の必然ですが。

一方で、トヨタはどうでしょうか。章男社長はトヨタという会社を「ドライブする歓び」と密接に結び付けています。社長自身がトヨタのテストドライバーであり、趣味で保有するクルマもハンパない車種と台数です。かつて規模を追いかけ世界一を目指し、実際販売台数で世界一になった中で、アメリカでのリコール問題発生。章男社長自身も議会の公聴会で証言に立たされました。この中での反省として章男社長が出した結論は、世界一を追わず、走る歓びを提供する会社という再定義だったのです。

伸びきった戦線を縮小させるという意味において実に大胆かつ、また創業一族でなければできない決断だったとおもいます。しかし、さらに高く遠く事業の行方を俯瞰したとき、「走る歓び」の延長線上に50年後のトヨタが本当にあるのでしょうか・・・。若者の自動車離れはさらに進み、必要なときに利用できれば良いというシェアリングも一般的になる中、あるいは自動運転が進み、眠っていても目的地に到着するのが当たり前になったとき、走る歓びを求める人たちはどれだけいるか?

こんなことは、トヨタのことですから大胆に事業の再定義でかわしていくでしょう。しかし、改めて思い知らされるのは、異業種からの参入がますます社会を変革し、業態転換に大胆に取り組めない会社はコダックやノキアの二の舞となることは確実だということです。


リンコム ネクスト・総合情報ポータル
Copyright © 2002-2017 LINKcom corporation. All rights reserved.
グループウェアならリンコム ネクスト