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2大政党制(2017年11月)
カテゴリー:藤原信二の今日の一言  登録者:リンコム営業   登録日時:2017/11/02 08:39   表示期限:無期限  

昔イギリスの首相のチャーチルが言いました。「 民主主義は最悪の政治といえる。これまで試みられてきた、民主主義以外の全ての政治体制を除けばだが」。 最近の日本の政治を見ても、安全保障に係わる当たり前と思えることがなかなか国会で前に進まなかったり、国民の下世話な感情に訴えてもっと重要なことがおざなりにされていたりと、民主主義のコストを痛感させられます。

日本のみならず、アメリカでは国民に選ばれたトランプ大統領が信じられないような言動でアメリカのみならず世界に混乱を与えています。また、お隣の韓国では政権交代によって外交政策が一変し、アメリカとの同盟関係にヒビが入った状態のまま、北朝鮮との融和政策も進まない状態に陥っています。どれもこれも民主主義のなせる業。一党独裁の中国がある意味うらやましく写るのは皮肉としかいいようがありません。

一党独裁といえば日本も民主主義体制の中、安倍内閣の長期政権がつづきそうな状態です。森友学園から始まったスキャンダルで支持率が急落したのもつかの間、また復活の兆しが見えてきました。2大政党が政権交代を繰り返す中で切磋琢磨し、よりよい政策論をもって競争するというアメリカの政治体制を目指して、日本も1994年に小選挙区制を導入してきました。これにより、民主党が2009年に自民党から政権を奪取し、鳩山内閣が生まれたのは記憶に新しいことです。

しかし、この政権交代は大混乱を引き起こしました。アメリカとの同盟関係に亀裂をもたらした結果、尖閣諸島に対する中国の圧力は日増しに強まり、日米同盟の重要性に気づかせてくれたのは皮肉です。さらに、官僚をうまく制御できずに政策は滞りました。福島原発の対応も民主党政権下だったですね。この政権交代がもたらした失敗感はあまりにも大きく、その反動で民進党やその他の新興勢力がいくら政権交代可能な政党といったところで国民の頭から疑問符は消えません。

そもそも、アメリカと違い日本の官僚は各省庁でキャリアを積み続けるエリート集団であり、かれらを御するのは卓越した能力と政治力がなければ到底不可能です。自民党の政治家は長期政権の中で様々な部会や各省庁との結びつきの中で、成長する機会があるのに対して野党の政治家はこのチャンスがありません。仕組みからして政権交代可能な野党を育むことが難しいのです。もっと深刻なのは外交です。政権与党の政治家はキャリアの中で外国の政治家と親交を深め、後のコミュニケーションの土台を築くチャンスに恵まれています。安倍首相もその好例です。

自民党の一党支配状態が必ずしも良いとは思いませんが、日本に利する政権交代可能な野党が生まれるチャンスがなかなかない中、次善の策とするしかないのではないか。特に、人工知能とロボットによる社会の大変革と不安定化がこれからの30年の荒波とすれば、一貫した政策を打ち立てて安定的に日本の舵取りを行っ ていくことがとても重要に思えます。


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